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英国の誉　昇圧/ライン・トランスの ” ロールス・ロイス ” フル・バランス（平衡）伝送 LEMO５極仕様 ★陰翳礼讃 WE NEVE CHORD MOJO

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『英国の誉　昇圧/ライン・トランスの ” ロールス・ロイス ” フル・バランス（平衡）伝送 LEMO５極仕様 ★陰翳礼讃 WE NEVE CHORD MOJO』はセカイモンで8593f492から出品され、853の入札を集めて01月06日 16時 52分に、207000円で落札されました。即決価格は207000円でした。決済方法はに対応。香川県からの発送料は落札者が負担しました。ＰＲオプションはストア、取りナビ(ベータ版)を利用したオークション、即買でした。

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　　アラビアのロレンス（＝　トーマス・エドワード・ロレンス大佐　）が自らハンドルを握り、樹に激突死した時のバイク、ブラフ・シューペリア　は「オートバイの”ロールス・ロイス”」と謳われた。誇るべき傑出した高性能、高品質、高品位の英国製品には斯様な言い回しを良くする。真摯に造られたモノが「世界最高峰」の出来栄えである時に送られるエールである。その心は「えも言われぬ官能」そして、それが齎す得難い感動に就いての強い訴求である。パルテノン神殿をモチーフとしたラジエーターの天辺に立つ、羽を広げた精霊像「スピリット・オブ・エクスタシー（一般にはフライイング・レディーと呼ばれる）」はその隠喩。

　　本品、英国製「ガードナーズ MU 7544 」は「トランスの ” ロールス・ロイス ”」である。

　　馥郁、爽やかで、重厚感がある。豪華絢爛たる銀無垢の光沢と響きは「満天の星の瞬き」の様。

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　　本品トランスは、 DAC付ポータブル・アンプの傑作として名高い英国Chord 「Mojo」の平衡ドライブ化トランスとしても強くお勧めする。

　　トランスというデバイスは、そもそもが「平衡伝送」に適したデバイスである。トランスを挿入する、たったそれだけで不平衡（アンバランス）回路をいとも簡単に平衡（バランス）化出来るのである。Mojo 愛好家はお試しあれ。

　　Mojo のテストを兼ねた下記パフォーマンス動画をYouTubeにUPした。

　　177 Mojo & UK transformer performance test with Нана АрахамияВыступление

　　その他のYouTubeパフォーマンス動画もご覧あれ。

　　 A群、B群、C群と続く。 A群は、PC音源（YouTube 演奏動画）のラインレベルでのイコライジング。B群は、モノラルMCカートリッジDENON DL-102の昇圧トランスとしてのイコライシング。C群は、ステレオMCカートリッジ DENON DL-103（丸針）の昇圧トランスとしてのイコライジング。

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　　まずは A群「ライン・トランス」用途。DDCにはかの有名なSonicweld Diverterを特殊なUSBケーブルを使い外部電源 (DC5V)でドライブすると云うユニークな方法論を採っている。

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　　42 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Lynn TawilHier Encore

　　43 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Hymn: Team of SaviorOh Virgin Mary-

　　44 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Stacey Kent Jardin dHiver

　　45 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Donia Samir GhanemAn Winters Story

　　46 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Sumina StuderN. Paganini Caprice no. 5

　　47 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Sherine Abdel Wahabfeeling “ “

　　48 : G-TRANS (平衡伝送）performance with John Zorn， Sofia ReiBesos de Sangre (LIVE 2013)

　　52c : G-TRANS (平衡伝送）performance with Carolina La OAmargo Y Dulce / Que Nadie Sepa Mi Sufrir

　　以下のUP動画は、汎用 DDCとして評価の高い Hiface EVO プロトタイプを乾電池（DC9V)でドライブしている。

　　52b : G-TRANS (平衡伝送）performance with Carolina La OAmargo Y Dulce / Que Nadie Sepa Mi Sufrir

　　以下のUP動画は、汎用 DDCとして世界中で絶大な支持を受けている Hiface Twoを特殊なUSBケーブルを使い外部電源(DC5V)でドライブしている。

　　49 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Donia Samir GhanemNew Sense

　　50 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Farah YoussefNew Sense

　　51 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Nancy AjramYour eyes

　　42a : G-TRANS (平衡伝送）performance with Lynn TawilHier Encore

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　　B群。モノラル MCカートリッジDENON DL-102の「昇圧トランス」用途。MCカートリッジ出力（3mV 240Ω) をトランス（300Ω：600Ω）で受けプリアンプ入力（68KΩ負荷）に渡す。この場合のトランスの巻線比1.4（＝昇圧比１.４倍）、利得は+３db。カートリッジのMONO信号はステレオ・アームのR（右）チャンネルのみで受け、QUAD22プリアンプのPHONO入力Rチャンネルに送る。ピックアップ・アダプター「A (シングル・レター）」を装備しているので、プリアンプはボタン操作でモノ信号をDUALチャンネル・モードで２台のパワー・アンプに同時に送ることが出来る。結果、左右２台のスピーカーから同時にモノラル信号が再生される。モノ２機スピーカー・ドライブが実現する。

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　　59 : G-TRANS (平衡伝送）performance with CURTIS FULLERA Lovely Way To Spend An Evening

　　60 : G-TRANS (平衡伝送）performance with June ChristyA Lovely Way To Spend An Evening

　　61 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Milt JacksonMOONRAY

　　62 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Joni JamesPURPLE SHADES

　　63 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Silvia TellesQUERO-TE ASSIM

　　64 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Silvia TellesSe Todos Fossem Iguais A Voc

　　65 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Kay StarrRIDERS IN THE SKY

　　66 : G-TRANS (平衡伝送）performance with MUDDY WATERSMY HOME IS IN THE DELTA

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　　C群。ステレオMCカートリッジDENON DL-103の「昇圧トランス」用途。MCカートリッジ出力（0.3mV 40Ω) をトランス（150Ω：600Ω）で受けプリアンプ入力（68KΩ負荷）に渡す。この場合のトランスの巻線比2（＝昇圧比２倍）、利得は+ 6 db。DL-103と高能率ドライバー（ALTEC，JBL，TANNOY等）の組合せであれば実用レベルを確保出来る。TANNOY 12” SILVER 使用の場合、QUAD22プリアンプのボリューム目盛換算（10が上限）で云えば、先のDL-102が3.5辺りで、DL-103なら６.５辺りで、当方の環境では充分な音量が得られる。窓ガラスを振動させるような大音量を求める向きには不適合だが。

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　　67 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Conductor Evgeny SVETLANOVV.KALINNIKOV Symphony No.1

　　68 : G-TRANS (平衡伝送）performance with Carly SimonBewiched

　　69 : G-TRANS (平衡伝送）performance with AUDREY MORRISTHESE FOOLISH THINGS REMIND ME OF YOU

　　響きに「曰く言い難い官能を憑く”精霊”」が宿る。それがこのトランスの魅力である。”それ”に触れると、何処か懐かしく何故か切ない気持ちが込み上げてくるのである。「心の原風景」が蘇る。遠い昔、風土と文化が人に与えた心地よい体験と善き記憶の積み重ねが人の脳内で長い年月をかけて醸成発酵する。ある時、時間と空間を超えて、格別なる現実が取っておきの記憶と重なると、それらが同化して化学反応を引き起こす。プルースト的インスピレーションが沸き上がり、ノスタルジックな官能が押し寄せる。「感情の窯変」である。この体験には回帰性を超えた新鮮なる驚きと烈なる感動が尚ある。古代神話の頃の記憶が呼び起こされるのなら、それはむしろ「奇蹟」体験と呼んだ方が分かりやすい。我々の本能・霊感をいたく刺激する音をこのトランスは奏でる。

　　瑞々しい透明感、色鮮やかな色彩と陰翳礼讃と云いたい彫りの深いコントラスト、知性的な色気と聖なる気品は英国美学の精髄。米国系トランスでは到底味わえないものだ。生粋の TANNOY、QUADファンなら手元に置くべきトランス。録音マスタリングに使用できる程の品格は、NEVEファンにもオススメ。本品トランスをラインに投入すれば、原音が原音以上により美しく鮮やかに蘇る「Elan Vital」マジックに気付き驚かれるだろう。正しくは、マジックと云うより「呪術」と云いたいパフォーマンス・レベル。音に神秘と煌めきがある。

　　本品トランスの音傾向は、平衡回路と不平衡回路で異なる。平衡回路の音味は、相対比較するウエスタンの純鉄系トロイダル・リング・コア・トランスの名器群の音がどれも甘口に感じられるほどの、とにかく切れの良い鮮烈な辛口である。広大で深い音場感は、抜群の位相特性の反映。総天然色パノラマの精緻な表現は、英国風景式庭園が大自然を借景としてスケールの大きさを感じさせる手法を彷彿とさせる。「音のスーパー・リアリズムが心の原風景を描く」と云った図。本品不平衡回路の音味は中辛。先の平衡回路の音にサムシングが加わる感じ。不平衡回路特有のグラウンド系ノイズが原音信号に加味され、その独特の雑味が複雑な味わいとして効いてくる。スコッチ酒で云うところのシングル・モルト（＝平衡伝送）とブレンデッド・モルト（＝不平衡伝送）の違いに等しい。4ヶ月に及んだバーンイン（慣らし運転）が終了。トランス本来の音が直ぐに楽しめる。お試しあれ。感動を保証する。

　　英国ガードナーズ（Gardners）社のプラグイン・ユニット式トランスの中でもウルトラレアーな個体 MU 7544のペアーを搭載したSTEREO昇圧/ライン・イコライザー。多機能を小さな匣に詰め込んだオーディオの珠襦玉匣。

　　本品搭載のMU7544はスタジオ600Ωラインに起用される「ISOLATING(絶縁）」トランス。インピーダンス比率は1:1/1:2/1:4/4:1/2:1。最大倍率2.0。以下がMU7544の仕様。

　　PRI. 150 Ω/ 600 Ω

　　SEC. 600 Ω CT. ＊300 Ωモードも使用可能。

　　-1dB 20Hz ~ 60KHz

　　嘗て英国NEVEスタジオ機器に搭載されたトランス・ユニット群のオクタル・ベース・タイプの高品位仕様である4桁番号＜75XX＞シリーズ・ラインナップは、 MU7521からMU7590迄、全30種類を数える。この匣（ケーシング）１個あれば、その全てのユニットを使用できるよう特別な複合回路を内蔵。この匣はMU7544専用ではなく、MU＜75XX＞シリーズ汎用試験器の意味合いが強い。獲得ユニットが増えても、その都度ケーシングを考える必要が無く、1つのベース匣で対応出来る。裏を返せばシリーズ設計の意図が明確であり賢明であるという事。英国式良識の成せる技である。

　　フルバランス（完全平衡）回路とアンバランス（不平衡）回路を持ち、選択出来る。更にスウィッチ操作でハイブリッド（平衡→不平衡、不平衡→平衡）回路の創出も可能。スタジオ録音用 DIボックスとしても使用できる。ゲイン切替でMCカートリッジ（DENON DL-102/103他）の昇圧トランスとしても使用できる。プリ/パワーアンプ間のインターステージ・トランスとしても使用できる。 SENHISER HD800s（300Ω）やbeyerdynamic T1（600Ω）などのハイ・インピーダンス、ハイエンド・ヘッオフォンの端子を「平衡 LEMO５極」に替えて本品に繋げば、終段補正イコライザーとしても使用できる。これがあれば、もはやヘッドフォン・アンプの個性に迷う事は無くなる。ヘッドフォン・アンプそのものが必要無くなる。アクティブ・アンプでは避けられない残留ノイズも、平衡伝送パッシヴ機器（トランス）なら気にする必要はない。静寂極まりない環境で原音再生が実現する。私自身は PC→ DAC→平衡アッテネーター→ MU7544→ DT48（200Ω：トランスの150Ωモード使用）の完全平衡伝送ドライブを楽しんでいる。優れたライン・トランスは、今やPC音源再生にはなくてはならない存在である。このトランスは、入力/出力を１次側/２次側どちらにしても使えるので、インピーダンス・マッチングに応じた３種（150/300/600Ω）の負荷インピーダンスを選択できる。

　　イコライザーとしての多機能は以下の通り。

　　①　1次側（150Ω/600Ω）２次側（300Ω＊センター・タップ利用/600Ω）のインピーダンス（＝ゲイン）切替。

　　②　1次側/２次側の極性切替。平衡伝送では２番/3番HOT切替となる。位相管理。

　　③　入力/出力２系統（LEMO＝平衡伝送/RCA＝不平衡伝送）切替。ハイブリッド伝送可能。

　　④　不平衡回路（RCA)シグナル・グラウンド・リフト。不平衡回路に於いて完全電磁波伝送を実現。グラウンド・ループ・ノイズ対策。共通インピーダンス対策。

　　⑤　グラウンド・ポスト装備。

　　⑥　２回路（LEMO/RCA）個別にON/OFF切替出来るシャーシー（フレーム・グラウンド）シールド。電磁波対策。グラウンド・ループ対策・

　　⑦　２回路（LEMO/RCA）個別にON/OFF切替出来るトランス静電シールド。コモン・モード・ノイズ対策。

　　各種スウィッチは側面に貼付した該当機能表記で確認出来るようにした。

　　前面スウィッチ

　　前面スウィッチ表記

　　以下、各種スウィッチの使い方と補足説明。初級者にはところどころ難しいと思われる理論や専門用語が出てくるが、直ぐに理解出来なくとも不断に理解する努力をして欲しい。そしてケーシングの効果と意味に気付いて欲しい。ただ便宜的にトランスを収めるだけの安普請や、ファッションだけのコーディネートでは、そこには何の意味も値打ちも無いに等しい。高性能とハイパフォーマンスが期待される名トランスのポテンシャルを最大限引き出す為の工夫と配慮がこの匣（はこ）に込められていることを知って欲しい。道具を上手く使いこなすには相応の知識が求められる。知識が知識を呼び、やがてトランスというデバイスの奥深さと共に、名品に於ける真の魅力と得難い価値に気付かれ、驚かれる筈である。

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　　① GAIN (利得）:

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　　下段トグル・スウィッチは1次巻（2セクション）の結線を変える。下向で並列接続（600Ω対インピーダンス比1/4＝150Ω)。上向で直列接続（600Ω対インピーダンス比１＝600Ω)。上段トグル・スウィッチは2次巻（1セクション、センタータップ付）の結線を変える。下向で半位接続（600Ω対インピーダンス比1/2＝300Ω)。上向で全位接続（600Ω対インピーダンス比1＝600Ω)。上下スウィッチ操作で以下4通りのインンピダンス比及び倍率を実現。

　　150 : 300 = 1/4 : 1/2 = 1 : 2　　倍率1.4　

　　150 : 600 = 1/4 : 1　 = １ : 4 倍率2

　　600 : 300 = 1: 1/2 = 2 : 1 倍率0.7

　　600 : 600 =1 : 1= 1 : 1 倍率１

　　トランスというものは IN（１次巻）/OUT（2次巻）を、逆接続させて使うことも出来る。逆接続すなわちIN(2次巻)/ OUT(１次巻)では、更に以下の4通りのインピーダンス比及び倍率を実現。

　　300 : 150 = 1/2 : 1/4 = 2 : 1 倍率0.7

　　300 : 600 = 1/2 : 1= 1 : 2 倍率1.4

　　600 : 150 = 1 : 1/4= 4 : 1 倍率0.5

　　600 : 600 = 1 : 1= 1 : 1 倍率１

　　ソース及び負荷インピーダンスに応じて都合８通りもの組合せを選択出来ると云うこと。同じ倍率でも中身が違えば音質は異なる。多様性の価値に気付いて欲しい。多様性とは幅広く性質の異なる群が存在すること。性質に類似性のある群が形成される点が特徴。単純な、あるいは表層的な「いろいろある」こととは異なる。

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　　②PLRT(＝polarity 極性）/PH(＝phase 位相）：

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　　トランスは、巻線の「巻始( =inside)」、「巻終（＝outside)」、どちらをプラス（＋）にするかマイナス（－）にするか？は諸説あり、正解はケースバイケースで異なる。すなわち正解は無いと云われる。その通りだと思う。しかし設定で音質が微妙に異なるなら、それを利用しない手は無いだろう。トランスの極性を1次側/２次側、個別に操作出来る。アンバランス（不平衡）伝送の場合はバランス（平衡）伝送に比べて極性の扱いは特にノイズ対策として重要になってくる。アンバランス（不平衡）回路では、1次側の巻始、２次側の巻終、をマイナスにすれば、トランス全体がシールドされ、ノイズに強い環境が出来上がる。これを怠るとシールドされない巻線からグラウンド・ループ・ノイズが入り込む。アンバランス（不平衡）回路ではグラウンド・ラインは信号線のCOLD側に結合されるから。対してバランス（平衡）回路ではそもそもグラウンド・ラインはHOT（ホット)/COLD(コールド )から分離されているのでたとえグラウンドにノイズが乗ったとしても負荷に流れる信号上にはノイズは現れないので心配は要らない。

　　 O.H(＝outside hot)は巻終をプラスに。I.H(= inside hot)は巻始をプラスにする仕様。

　　またこのスウィッチは位相(phase)管理も兼ねる。バランス（平衡）伝送に於いては、XLR３極で、欧州、日本は「２番HOT」が主流。しかし一部の古い米国機器や近代のスタジオ機器では未だに「３番HOT」を主張しそれを標準規格とする機器が存在する。そういった機器との結合はこのスウィッチがあれば変換アダプターなしで対応できる。トグル下向位置をノーマル・ポジション「2番HOT」としている。

　　アンバランス（不平衡）伝送に於ける位相管理の問題は大変興味深い。音楽信号の「位相修正」はオーディオの夢を更に広げてくれる。都市伝説「BlueNote盤は逆相で聴くべし」なんてのも検証出来る。

　　CDデーターやPCデーター等、現在の音源環境は録音やマスタリング・プロセスで意図的・恣意的に正相、逆相処理が施され、位相管理は混迷している。聴く楽曲の本来の位相すら明らかでない現状がある。位相の正・逆は音場や音像、音質、響きの違いとして反映される。耳の肥えたマニアなら違和感の有る無しでその違いに気付く。プロ用スタジオ機器には必ず位相反転スイッチがあり、専門家はこれを使って適正を図る。

　　以下は位相についての深い見識である。特にレーベル毎の位相の違いへの言及は興味深い。

　　レーベルの位相

　　レーベルによる位相の違いへの提言

　　位相反転スウィッチはもはやなくてはならない機構だと思う。「ヒューマン・スケール」物差しである。一個のスウィッチが音楽を快適にする。また意識してクリエイティブな発想・変化を楽しむことが出来る。

　　背面スウィッチ

　　背面スウィッチ表記

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　　③ SEL(=selector 入出力切替)：

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　　 PRI(=primary１次側)入力/ SEC(=secondary２次側）出力の端子を切換える。入力と出力は逆扱いも可能。トグル・スウィッチ下向でLEMO(=5極バランス回路）、上向で RCA(2極アンバランス回路）。スウィッチの向き不揃いでハイブリッド伝送となる。以下の４通りが実現可能。

　　PRI 入力＝バランス（平衡）LEMO→　 SEC 出力＝アンバランス（不平衡）RCA

　　PRI 入力＝アンバランス（不平衡）RCA→　SEC 出力＝バランス（平衡）LEMO

　　SEC 入力＝バランス（平衡）LEMO→　 PRI 出力＝アンバランス（不平衡）RCA

　　SEC 入力＝アンバランス（不平衡）RCA→　PRI 出力＝バランス（平衡）LEMO

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　　④ RCA（不平衡回路）専用G（＝ glound グラウンド）の LIF(= lift 切離し)/JN(= join 結合）：

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　　アンバランス（不平衡）伝送時、MCカートリッジ等の昇圧用途で、トランスの IN（１次側）/OUT（2次側）間のマイナス（COLD）側＝シグナル・グラウンドは、ほとんどの場合、経験則として接続される。取り扱う電圧が極端に低いのと、電位差の関係でグラウンド・ループ・ノイズが発生し易いからだ。しかし比較的高い出力の電圧を取り扱うライン・レベル伝送ではIN/OUTの電位差を気にしなくとも充分な音圧が得られる。このような場合は IN/OUT間のシグナル・グラウンド＝ COLDラインを接続しないほうが良い。トランスの電磁波伝送のみにすれば前段で拾ったグラウンド・ノイズを断ち切ることが出来るからだ。ステレオだとLIFすることで瞬時に R/L間のグラウンド・ループを取り除ける。また先の③位相反転スウィッチと併用すれば、ライン・レベルで接続機器のノイズ環境を検証出来る。本スウィッチが下向のJN（結合）時、位相スウィッチの操作でノイズが出るケースでは、本スウィッチを LIF(切離）位置にすればノイズは低減する。本スウィッチが上向のLIF（切離）時、位相スウィッチの操作でノイズが出るケースでは、位相スウィッチの操作でノイズが低減される選択位相が適切な位相と云える。

　　ハイブリッド伝送（平衡→不平衡、不平衡→平衡）の時は、本スウィッチは基本は上向のLIF（切離）。下向のJN（結合）でもチャンと音は出るが、この場合ステレオ R/L間で小さなグラウンド・ループが出来る。試験ではノイズは出なかった。どちらを選ぶか？ノイズの少ない方が適正。

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　　⑤ GND( = ground グラウンド )ターミナル・ポスト：

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　　金属シャーシに接地する為のフレーム・グラウンド・ポスト。しばしばアース・ポスト等と呼ばれるが、正確にはグラウンドという用語を使う。軍用規格のポストは、太い線(16GA)を使ってシャーシと接合されている。電子機器においてはグラウンドとアースを厳密に区別する必要がある。グラウンドを設置しても、グラウンドとアースの基準電位は微妙に異なり、ノイズの原因となる。できるだけグラウンド間の電位差を小さくする工夫が求められる。必要な時、フレーム・ポストを持つ前後の電子機器と太い線材でグラウンド・ラインを繋ぎ、基準電位差を低く抑えることが出来る。工夫次第でノイズ低減対策に何かと便利な装備。

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　　⑥　CHAS（＝ chassis シャーシ）のSHLD（ = shielding シールディング）:

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　　センターOFFポジションを選択できる特殊3段式トグル・スウィッチを使用。２回路（LEMO/RCA）個別にON/OFF切替出来るシャーシー（フレーム・グラウンド）シールド。バランス（平衡）伝送とアンバランス（不平衡）伝送ではグラウンド・ラインを共有出来ないので、シャーシー・シールドも斯様な個別仕様にしなければならない。平衡伝送（LEMO)時はトグル下向でグラウンドがシャーシに接地され回路はシールドされる。不平衡（RCA)時はトグル上向でシグナル・グラウンド＝COLDがシャーシーに設置され回路はシールドされる。

　　ハイブリッド (IN平衡→不平衡 OUT、IN不平衡→平衡OUT）伝送時はOUT側回路を選択する。IN平衡→不平衡 OUTなら RCAを、IN不平衡→平衡OUTならLEMOを選択する。

　　匣そのものをシールドする方法論は電磁波対策やグラウンド・ループ対策に有効とされる。しかし環境や条件によっては金属製の匣が逆にアンテナとなって電磁波など外乱ノイズを呼び込むケースがある。「シールドは両刃の剣」なのである。もしシールドを効かせてノイズが出るようならOFFにすれば良い。いざという時、シールドをOFFにも出来るという方法論や発想が大事なのだ。世の多くの製品はスウィッチを省いたシールド固定派が多い。並列回路なのでスウィッチ増設による音への悪影響は無いのだけれど、コストと手間が嵩むのを嫌っての事。

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　　⑦ XFMR ( = transformerトランスフォーマー）のSHLD（ = shielding シールディング）:

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　　センターOFFポジションを選択できる特殊3段式トグル・スウィッチを使用。２回路（LEMO/RCA）個別にON/OFF切替出来るトランス内の静電シールド。バランス（平衡）伝送とアンバランス（不平衡）伝送ではグラウンド・ラインを共有で出来ないので、静電シールドも斯様な個別仕様にしなければならない。トランスの5番 Eタップをそれぞれの回路のグラウンドに接続する。ON/OFFでその効果を検証できるが、通常環境の使用ではその違いはほとんど感じられないというのが実際のところだ。逆に言えば、ON/OFFでノイズが確認されれば、匣の置き場所を変えた方が良いということが判る。オーディオ環境の良否を測るスウィッチにもなるのが⑥⑦である。静電誘導ノイズ対策。

　　使用部品は何れも世界最高峰のモノに拘った。趣味の道具で妥協すればその人の夢は低い次元に留まるだろう。どうせなら、やるなら、最高・最善を目指して欲しい。人生一度きりである。

　　匣は電磁波遮断効果の高い鉄。米国 BUD社製。塗装色は古風なハンマートーン（銀色）。以前、不平衡回路専用だったモノを、今回平衡回路も併用出来るようリニューアル加工した。背面のレイアウトが前面と異なっていたり、不要な穴が放置されているのはその為。匣寸法は5.7×10.3×10.3（縦・横・奥行、単位mm、ユニット及び突起物除外)。重量は 0.733Kg。セラミック製オクタル・ソケットは世界最高峰の米国 ELCO社製。ユニットの脱着フィーリングにはえもいわれぬ官能があり、使う度悦びを感じる。スイス社製LEMO（レモ）５極入出力ジャック２口を装備。レモ・コネクターは当方アナログ機器のレファレンスとして重用して居る。高精度高耐久高信頼の自動ロッキング機構は指先の軽快な操作で脱着が容易、快適そのもの。一度使うとその官能フィーリングは病み付きになる。私のレファレンスアームであるSMEプロトタイプ・アームとは細い5極マルチ・ケーブル一本で繋がる。RCA ジャックは米国SWITCHCRAFT 社製絶縁タイプ、近年のどんな高価なジャックよりも信頼の置ける古き良きUS製品。これ以外使う気にならないほど完成度が高い価値ある部品だ。アースポストは米国製軍規格品。トグル・スウィッチ（1極/2極/4極・赤）は米国C&K社（By ITT CANNON)製、（2極・青）は仏蘭西APEN社製、医療機器や航空機、ハイエンドオーディオ機器がこぞって採用する部品。マーク・レビンソン機器にも使われている。ハンダは50年代ヴィンテージNASSAU AT-7424を使用。配線材は大変贅沢なヴィンテージ米国WE社製24GA単線錫メッキ絹2層巻線の、しかも貴重な新品を使用。ＢＯＸ底面に樹脂製の足を装着。

　　LEMO５極を利用したフルバランス（完全平衡）伝送には、専用のLEMO５極プラグ付シングル・ケーブルが必要となる。

　　WEヴィンテージ単線4芯シールド平衡ケーブル5極LEMOアングル

　　ステレオ平衡バランス伝送ケーブルLEMO5極CARDASケーブル

　　変換用ブレーク・アウト・ケーブル（LEMO→XLRオス/メス）を用意すれば汎用 XLRラインと結合出来る。

　　平衡伝送用ブレークアウト・ケーブル（LEMO５極オス/XLRメス）

　　パフォーマンス動画を追加した。DDC「Sonicweld Diverter」を、理想の外部電源＝「バッテリー」（同時出品）でドライブするとこうなる。音楽が「活き活き」と鳴り亘る。Gトランスの本来の音質キャラクターをよく伝えている。「野太く、力強く、陰翳濃く、そしてなんとも瑞々しい響」である。

　　70 : G-TRANS (平衡伝送) performance with Hiba TawajiWahdi La Hali (Live on Ahla Nas)

　　71 : G-TRANS (平衡伝送) performance with 古謝美佐子・城南海童神（わらびがみ）」

　　72 : G-TRANS (平衡伝送) performance with Francine Massiani & Thomas DutroncSolenzara

　　以下は同時出品の APOGEE DA-1000セットでのパフォーマンス動画。

　　74 : Apogee DAC (平衡伝送) performance with MennelHallelujah ( Leonard Cohen )

　　75 : Apogee DAC (平衡伝送) performance with Ghina Bou HamdanAtna TololignaNaqili Ahla Zahra

　　76 : Apogee DAC (平衡伝送) performance with Allie SherlockSupermarket flowers ( Ed Sheeran )

　　77 : Apogee DAC (平衡伝送) performance with Samira SaidHuwa Tayeb Maaki

　　78 : Apogee DAC (平衡伝送) performance with Raz ShaniSound of a String

　　79 : Apogee DAC (平衡伝送) performance with Cuerda FusionHasta Siempre， Comandante (Carlos Puebla)

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　　本出品物の写真と解説文を盗用した、所謂『フィッシング（＝詐欺）闇サイト』が存在する。件のサイトは、AI技術により自動生成され、任意に消滅した後、再び時と場所、サイト名を変えて増殖を繰り返す。これらは言うまでもなく、個人情報と金の搾取が目的である。本品が「日本のヤフーオークション」以外で「出品」される事は「絶対」にない。本商品が「日本のヤフーオークション」以外のサイトで告知され販売（たいてい半額もしくは割安設定）を謳うならば、それはいかがわしい『フィッシング（＝詐欺）闇サイト』である。くれぐれもご注意を。